東京都渋谷区 リベンジポルノ事案で告訴取消し,不起訴なら弁護士へ

2018-07-23

東京都渋谷区 リベンジポルノ事案で告訴取消し,不起訴なら弁護士へ

Aさんは,長年交際していたVさんから別れ話を切り出されました。
Aさんは,Vさんとよりを戻そうと,Vさんに何度も説得を試みましたがVさんの気持ちが変わることはありませんでした。
そこで,Aさんは,交際時に密かに撮影し,自宅のパソコンに保存していたVさんとの性交時の画像データ(顔などからVさんと分かるもの)を,SNS上にアップしました。
これを知ったVさんは,警視庁代々木警察署告訴状を提出しました。
(フィクションです)

~ リベンジポルノ法 ~

リベンジポルノ法は,正式名称「私事性的画像記録の提供等による被害の防止に関する法律(以下,法律)」といいます。

私事性的画像記録とは,法律2条1項各号に掲げられた撮影対象者(Vさん)の姿態(姿など)が撮影された画像に係る電磁的記録(画像データ)その他の記録をいいます(ただし,撮影対象者が,第三者がそれを閲覧することを認識した上で,任意に撮影を承諾し又は撮影したものは除きます)。
性交時のVさんの姿態は法律2条1項1号に該当し,Vさんが承諾していたとも考えられませんから,画像データは私事性的画像記録に当たります。

次に,法律3条1項は,第三者が撮影対象者を特定することができる方法で,私事性的画像記録を不特定又は多数の者に提供した場合,「3年以下の懲役又は50万円以下の罰金」に処ると定めています。
ここにいう提供には,SNS上にアップする行為も含まれると解されています。
Aさんは,Vさんと分かる画像をアップしており,Aさんの行為は「提供」に当たりそうです

~ リベンジポルノ法は親告罪 ~

リベンジポルノ法は,告訴がなければ公訴を提起する(起訴する)ことができない親告罪です(法律3条4項)。
よって,すでに捜査機関に告訴状が提出されている場合,起訴を回避する(不起訴を獲得する)には,被害者に告訴を取下げてもらう必要があります。
被害者に告訴を取り下げてもらうには,被害者との示談が方法の一つとして考えられます。
しかし,この種事案の場合,被害者の処罰感情が強いことが予想され,当事者間での示談交渉は難航し,不起訴獲得も難しくなるかもしれません。

弁護士法人あいち刑事事件総合法律事務所には,示談交渉不起訴獲得に長けた弁護士が多数在籍しています。
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