【解決事例】強制わいせつ罪の逮捕事案で示談成立、不起訴処分を獲得

2022-05-05

【解決事例】強制わいせつ罪の逮捕事案で示談成立、不起訴処分を獲得

成人男性による強制わいせつ被疑事件に関する刑事弁護活動とその結果について、弁護士法人あいち刑事事件総合法律事務所が紹介します。

【被疑事実】

本件は、男性被疑者Aが、埼玉県内のスーパー駐車場内において、女性買物客Vの自動車に身体を差し入れつつ、Vの下腹部等を撫でたという強制わいせつ罪の事例です。

Aは犯行を行った日に自宅に押し寄せた警察官によって強制わいせつ罪の疑いで逮捕され、裁判所によって10日間の勾留が決定された後、A親族より弁護士法人あいち刑事事件総合法律事務所に刑事弁護の依頼が入りました。

【刑事弁護の経緯 身柄解放活動】

本件の弁護士契約を締結した時点で、すでにAは勾留されていたため、刑事訴訟法の規定では、決定された勾留に対して1度だけ不服申立て(準抗告)をすることができます。
しかし、本件の強制わいせつ罪の犯罪態様は悪質で、AとVの生活圏も近く、威迫などによる証拠隠滅(罪証隠滅)が疑われる可能性が非常に高く、弁護人は不服申立て(準抗告)をしたところで、認容される可能性は非常に低いと判断しました。

そこで、弁護人は、Vに対する示談交渉を迅速に進め、示談の成立によって勾留の必要性がなくなったと訴えていく方向を採用することにしました。

Aは強制わいせつ罪の被疑事実は認めていたため、弁護人示談交渉中はAの接見をまめに行い、示談交渉の進捗状況を伝えたり、また取調べにおいて不当に過大な事実を自白させられなかったか等の確認を行い、今後Aが起訴された場合の刑事裁判に備えて布石を打っていきました。

【刑事弁護の経緯 示談交渉】

前述のとおり、本件の強制わいせつ罪は態様が悪質であったこと、勾留に対する不服申立て(準抗告)が認容される可能性が低かったことから、弁護人としては、通常よりも高い水準の示談金を申し出て電撃的に示談交渉をまとめ上げる方向で交渉を進めました。

その結果、示談交渉を始めた翌日にはVにお会いして示談書の締結をしていただくことができ、この示談書において、Aに対する刑事責任を問わない旨の文言(宥恕文言)を入れていただくことにも成功しました。

示談締結後、弁護人はすぐに示談書の写しを検察官に提出し、裁判所に対して、示談の締結をもって勾留の必要性はなくなったとする勾留取消請求書を提出しました。

これにより、検察官は勾留を延長することなく、当初の勾留期間の満期をもってAを釈放し、同日づけで本件強制わいせつ被疑事件不起訴処分としました。

【依頼者からの評価】

強制わいせつ罪のような法定刑の重い犯罪では、被害者との示談が成立しなければ、検察官によって公判提起(起訴)されるのが実務上多数です。

本件では、示談締結に向けて、弁護人が精力的・電撃的に活動を行い、結果として迅速に示談締結に至ったため、A親族からは、迅速に事件が不起訴処分で解決されたことについて感謝の言葉をいただきました。

【刑事事件の解決のために】

前述のとおり、強制わいせつ罪のような法定刑の重い犯罪では、被害者との示談が成立しなければ、検察官によって公判提起(起訴)されるのが実務上多数です。

強制わいせつ罪のような法定刑の重い性犯罪示談交渉では、示談金示談条件について、かなりの幅を以て柔軟に交渉し、被害者の求める落としどころに合致するよう、迅速に交渉をまとめあげる実績と経験を持った、性犯罪刑事事件の経験豊富な弁護士刑事弁護を依頼することが非常に大切です。

強制わいせつ罪などの性犯罪刑事事件化してお悩みの方、またはご家族が逮捕されてお悩みの方は、強制わいせつ罪を含む性犯罪示談交渉に多数の実績を持つ弁護士法人あいち刑事事件総合法律事務所への弁護の依頼をご検討ください。