名古屋市の性犯罪事件で逮捕 教師による強制わいせつ

2016-10-16

名古屋市の性犯罪事件で逮捕 教師による強制わいせつ

Aは甲大学教授であり、学生相談室のカウンセリングを担当していた。
V学生に催眠カウンセリングを実施中、Vが目を閉じ眠気でもうろうとした状態であるときに、Vの口に接吻をし、わいせつな行為をした。
Aは、通報を受けた愛知県警名東警察署の警察官に逮捕され、後に起訴された。
(平成28年5月19日名古屋地方裁判所の判決を基に作成したフィクションです。)

近頃、教師による生徒へのわいせつ事件の報道が絶えません。
今回ご紹介する判例もその中の一つです。
大学の教師がカウンセリングを受けている学生に対してわいせつな行為をしたという、強制わいせつ事件です。

被告人となった元教師には、懲役1年2か月・執行猶予3年が言い渡されました。

名古屋地方裁判所は、
・被害者は被告人からカウンセリングを受けるものと信じた信頼を裏切る卑劣なものであり、弁解の余地は全くないこと
・被害者の被った精神的苦痛は大きく、処罰感情も厳しいこと
から、被告人の刑事責任を軽くみることはできないとしました。
その結果、被告人に対しては、懲役刑の言い渡しが行われました。

しかし、
・犯行時間は比較的短いこと
・わいせつな行為も強度とまではいえないこと
・被告人が被害者に対して100万円の賠償金を支払い示談が成立していること
・被告人が犯行を素直に認め,自己の犯行を深く反省し,今後の更生を誓っていること
・大学教授の職を失うなど一定の社会的制裁を受けていること
・被告人には前科前歴がないこと
などから、執行猶予が付きました。

あいち刑事事件総合法律事務所では、性犯罪事件にも強い弁護士が被害者の処罰感情が厳しい強制わいせつ事件にも真摯に対応いたします。
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(愛知県警名東警察署の初回接見費用:3万7100円)