中学校教員による児童買春事件

2019-03-23

中学校教員による児童買春事件

~ケース~

Aさんの職業は中学校の教員です。
Aさんは、SNSでかねてから親しくしていた17歳の女子高生Vと会って話をしようということになり、駅で待ち合わせをしました。
AさんとVは、買い物をしたり、映画を観るなどして過ごしていましたが、Aさんは夕方近くになったので、Vに「ホテルに行こう」と持ちかけました。
Vは少し戸惑いましたが、「5万円出してくれるなら」と、了承しました。
Aは性交後に5万円を支払うことを約束し、ホテルでVと性交し、5万円を支払いました。
後日、Aさんの自宅に大阪府鶴見警察署の警察官が現れ、Vとの連絡に用いたスマートフォンなどを押収されました。
どうやら、Vが補導された際に、上記の性交が発覚したようです。(フィクションです)

~児童買春の罪~

児童買春の罪とは、
①児童(18歳未満の者をいいます)
②児童に対する性交等の周旋をした者
③児童の保護者(親権を行う者、未成年後見人その他の者で、児童を現に監護するものをいいます)又は児童をその支配下に置いている者
に対し、対償を供与し、又はその供与の約束をして、
当該児童に対し、性交等(性交若しくは性交類似行為をし、又は自己の性的好奇心を満たす目的で、児童の性器等(性器、肛門又は乳首をいいます)を触り、若しくは児童に自己の性器等を触らせることをいいます)をする犯罪です。
児童買春の罪を犯し、起訴され、裁判で有罪が確定すれば、5年以下の懲役又は300万円以下の罰金に処せられます。

~今後の刑事手続き~

ケースでは、自宅に警察官がやってきた時点では逮捕されませんでした。
もっとも、今後の取調べの結果次第で、罪証隠滅、逃亡のおそれがあると判断された場合には、逮捕されてしまうことも考えられます。
以下、在宅で事件が進行する場合と、逮捕されてしまう場合の手続の概略を説明いたします。

(在宅で事件が進行する場合)
警察から呼ばれ、取調べを受けます。
先にも書きましたが、取調べの結果次第では、逮捕されることも考えられるので、取調べの対応方法については、よく弁護士と相談することをおすすめいたします。
警察での捜査が熟すると、事件が検察に送られ、検察官の取調べを受けることになります。
Aさんを起訴するか、あるいは不起訴にするかを判断するのは検察官です。
不起訴処分を獲得することができれば、裁判にかけられることがないので、前科がつかずにすみます。
ただし、児童買春事件については、非常に起訴率が高く、検察は児童買春事件について非常に厳しい態度をとっているようです。

(逮捕される場合)
警察での取調べを受けたあと、釈放されない場合には、逮捕時から48時間以内に身柄が検察に送致されます。
検察では、検察官が取調べを行い、24時間以内に勾留を請求するか、釈放するか、あるいは起訴するかを判断します。
勾留を請求された場合には、裁判官が勾留質問により、Aさんを勾留するかどうかを決めます。
勾留する場合には、勾留決定が出され、最長10日間身体拘束を受けることになります。
やむを得ない事由があると認められるときには、さらに最長10日間身体拘束を受けます。
逮捕された場合には、捜査段階で最長23日間身体拘束を受けることになる、ということです。

~在宅の場合と逮捕の場合で弁護士ができること~

在宅の場合には、すぐに弁護士と相談してください。
法律相談では、処分の見込み、取調べの対応方法、被害者との示談交渉に関して助言を受けることができます。
さらに、弁護人として選任し、示談交渉を依頼すれば、弁護士が被害者とAさんの間に立って交渉します。
示談が成立すれば、これを証明する示談書はAさんにとって有利な証拠となり、検察官の処分に関して、あるいは起訴された場合の裁判所の量刑に有利に働くことが期待できます。

逮捕されている場合には、弁護士に身柄解放活動を依頼することをおすすめいたします。
一旦勾留されると、しばらく外に出ることができず、Aさんの社会生活に対する悪影響が懸念されます。
検察官に勾留請求をさせない、あるいは裁判官に勾留請求を却下するよう働きかけることにより、早期の身柄解放を目指します。

~最終的な処分~

不起訴処分を得られればベストです。
ただし、近年の児童買春事件に対する処分は非常に厳しいものがあり、起訴されてしまう可能性も考えられます。
起訴されてしまった場合、弁護士は、Aさんに有利な事情を検察官、裁判官に説明し、より軽い量刑の判決に落ち着くよう尽力します。

弁護士法人あいち刑事事件総合法律事務所刑事事件少年事件専門の法律事務所であり、児童買春事件の解決実績も豊富です。
法律相談は初回無料でございます。
お気軽に0120-631-881までご相談ください。
(逮捕されてしまった場合の大阪府鶴見警察署までの初回接見費用:36,400円)