(親告罪に強い弁護士)東京都千代田区の強姦未遂事件で逮捕なら

2017-05-29

(親告罪に強い弁護士)東京都千代田区の強姦未遂事件で逮捕なら

Aさん(30代男性)は、東京都千代田区の人通りの少ない路地で、強姦することを目的として、通行人Vさん(20代女性)に声をかけ、嫌がるVさんの抵抗にかまわず手を引いて物陰に連れ込みましたが、近くを通りかかった警視庁万世橋警察署の警察官に声をかけられ、強姦することなく逃走しました。
Vさんが警視庁万世橋警察署に被害届を出したことで、Aさんは、強姦未遂罪の容疑で逮捕されることになりました。
(この話はフィクションです)

~強姦罪の実行の着手について~

女子を姦淫したものは、強姦罪となりますが、この時、相手が13歳以上であれば暴行・脅迫を用いることで強姦となり、相手が13歳未満であれば強姦・脅迫を用いなくとも姦淫をすれば強姦罪が成立します。
「姦淫」とは性交のことをいい、男性期の女性器への挿入をもって強姦の既遂となり、犯罪の実行に着手して結果=性交が発生しなかった場合は、未遂犯が成立します。
13歳以上の女子を相手にした強姦罪は、姦淫のための暴行・脅迫を基準として実行の着手を判断します。

今回、Aさんは無理矢理Vさんの手を引くという「暴行」を開始しているため、強姦罪の実行の着手があります。
よって、Aさんの行為には強姦未遂罪が成立し、Aさんには1年6か月以上10年以下の懲役が科される可能性があります。

~親告罪について~

親告罪とは、起訴するために告訴を必要条件とする犯罪をいいます。
告訴とは、被害者などの告訴権者が捜査機関に対し、犯罪事実を申告し、犯人の訴追処罰を求める意思表示をいいます。
親告罪は、事件が軽微であったり、事件の審理がかえって被害者の不利益になったり、家族関係の尊重が必要であったりなどの理由から定められています。
そのため、親告罪において、起訴を防ぐためには、まずは被害者の方に告訴を提出しないでもらうように働きかけることが有効です。
また、一度告訴を提出した後でも告訴は取下げが可能なので、どの段階であっても被害者との示談交渉が重要となってきます(ただし、起訴後に告訴を取り下げても裁判は中止になりませんから、注意が必要です)。

弁護士法人あいち刑事事件総合法律事務所では刑事事件を専門に取り扱っております。
強姦事件のような親告罪に御悩みの方は、まずは弊所の弁護士まで、ご相談ください。
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