大阪府警吹田警察署が逮捕 強制わいせつ事件で無罪の弁護士

2016-11-09

大阪府警吹田警察署が逮捕 強制わいせつ事件で無罪の弁護士

Aは、インターネットの掲示板で知り合った女性Vに暴行・脅迫を加えわいせつな行為をしたとして、Vに告訴され、強制わいせつ罪に問われた。
Aの弁護士無罪を主張して争った。
裁判所は、強制わいせつ罪の行為にあたるが、Vが同意していると誤信していた合理的疑いがあるとして、無罪を言い渡した。
(平成28年3月18日東京地方裁判所の判決を基にしたフィクションです。)

今回は、平成28年3月18日東京地方裁判所判決をご紹介したいと思います。
その事件概要は、ほぼ上記の例と同じです。
この事件は、強制わいせつ罪の成否等が問題になったものですが、大きな特徴として加害者と被害者が抱き合ったりキスをする人を募集するスレッドで知り合っているという点が挙げられます。
被害者に対するわいせつ行為が合意のもとに行われたのか否かを判断するにあたっては、このような出会い方をしたという特殊性を無視できません。

そのため、弁護士は、被告人が被害者の容認のもとでわいせつ行為をしたつもりであることを主張するべく、
・被告人と被害者が抱き合ったりキスをする人を募集するスレッドで知り合っている
・被害者は、自分の身体的特徴を性的な表現を用いて書き込み、被告人と会うことに応じている
という事実を指摘しました。

検察官は、被告人に対して暴行罪・脅迫罪、強制わいせつ罪が成立するとして懲役3年6カ月を求刑しました。
しかし、裁判所は、検察官の主張を容れず、被告人に無罪を言い渡しました。
被害者が抱き合うことやキスをする相手を求める旨の書き込みを行い、被告人と会うことを容認したことから、被告人が性的接触への期待を抱くのは自然なことといえると判断したからです。
なお、裁判所は暴行罪や脅迫罪の成立についても認めませんでした。

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