ハプニングバーで公然わいせつ罪

2019-07-16

ハプニングバーで公然わいせつ罪

~ケース~
Aさんは東京都青梅市ハプニングバーを経営しています。
ハプニングバーには、来客者全員が見られるショースペースが設けられており、性的な会話で盛り上がったお客さんが、ショースペースで性交などを行っていました。
ある日、ハプニングバーの営業中、警視庁青梅警察署の警察官が現れ、Aさんの店は捜索を受けました。
ショースペースで性交していた男女2名と、Aさんがそれぞれ公然わいせつ罪公然わいせつ幇助罪の疑いで逮捕されてしまいました。(フィクションです)

~ハプニングバーとは~

訪れたお客さんが、アルコール等の提供を受け、性的な話で盛り上がり、場合によっては特別室などで性交を行うバーです。
性風俗店の営業に必要な届出などをしていないのが大半であるため、公然わいせつ罪に当たる行為を行えば摘発される可能性がある営業形態と言えます。

公然わいせつ罪は、その名の通り、公然とわいせつな行為をする犯罪です。
法定刑は、①6月以下の懲役、②30万円以下の罰金、③拘留、④科料のいずれかとなっています。
「公然」とは、不特定又は多数人が認識しうる状態を意味し、不特定又は多数人に現実に認識されたことは必要でなく、その可能性のある状態であれば足ります。
上記事例では、来客者全員が見られるようなショースペースにおいて、客である男女が性行為を行っています。
そうすると、「公然」と「わいせつな行為」を行ったとして、客である男女にはそれぞれ公然わいせつ罪が成立すると考えられます。

~幇助とは~

幇助犯とは、簡単に言えば、他人の犯罪行為を手助けした場合に成立する可能性のあるものです。
ケースの場合、Aさんがハプニングバーにショースペースなどを設置する等し、男女2名による公然わいせつ行為を容易にさせたと判断されたものと思われます。
そのため、Aさんには公然わいせつ幇助罪が成立すると考えられます。

~なぜAさんの店に警察がやってきたのか?~

おそらく、公然わいせつ罪に当たる行為が行われているとして、相当程度前から警察にマークされていたことが考えられます。
警察が、違法な性的サービスを提供している店をあらかじめマークし、内偵調査を重ね、強制的な捜査が可能な段階になると、捜索差押許可状を請求し、捜索を行うことがしばしばあります。
捜索の最中に犯罪行為が行われていれば、その場で現行犯逮捕されることもあります。
ケースの男女2名とAさんはそれぞれ現に公然わいせつ罪あるいはその幇助を行っていると判断されたので、逮捕されたものと考えられます。

~Aさんが逮捕された後どうなるか?~

警察署に引致された後、取調べを受け、留置の必要があると認められるときは、逮捕時から48時間以内に検察へ身柄が送致されます。
検察では、検察官が取調べを行い、身柄を受け取ったときから24時間以内かつ逮捕時から72時間以内にAさんの勾留を請求するか、釈放するか、あるいは起訴するかを決めることになります。
勾留されると、原則として10日間外に出ることができません。
さらに、やむを得ない事由があると認められると、勾留延長をされ、最長10日間拘束期間が伸びることが考えられます。
そして、検察官は、勾留の満期日までに、Aさんを起訴するか、釈放するか、あるいは不起訴にするかを決めることになります。

~取調べの対応方法の助言を受ける~

上記の通り、Aさんに公然わいせつ幇助罪が成立する可能性は高いと思われるので、弁護士の助言を聞いた上で、事実を認めて供述することも選択肢の一つです。
事件について素直に供述すれば、弁護士としてもAさんの勾留の阻止を実現しやすくなります。
なぜなら、きちんと供述して事件の解決に協力することで、逃亡や証拠隠滅のおそれといった勾留の要件に欠けると判断される可能性が高くなるからです。
一方、黙秘は、不用意に供述証拠を取られないようにする点で、被疑者被告人自身の供述が重要な証拠となる事件では重要な防御方法です。
しかし、ケースのような場合、Aさんがハプニングバーを経営してショーケースを設けているという客観的事実だけで公然わいせつの幇助犯と認定される可能性が高いです。
ここで黙秘を続けると、逃亡や罪証隠滅を疑われるだけでなく、事件の背後に反社会的な組織がある場合には、Aさんとそのような組織との関係の有無などについて疑われ、勾留による身体拘束が長期化することも考えられます。
ケースによっては、黙秘をすることによるデメリットを回避することも検討しなければなりません。
なるべく身体拘束が長期化しないよう、弁護士と相談しましょう。

弁護士法人あいち刑事事件総合法律事務所は、刑事事件少年事件を専門とする法律事務所です。
ご家族が公然わいせつ幇助事件を起こし、お困りの方は、是非、弁護士法人あいち刑事事件総合法律事務所にご相談ください。

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