【強制わいせつ未遂事件で逮捕】示談による不起訴獲得は刑事事件専門の弁護士へ
【強制わいせつ未遂事件で逮捕】示談による不起訴獲得は刑事事件専門の弁護士へ
土木業を営むA(26歳)は、三重県四日市市の人通りの少ないマンション近くで、同マンションに住む女子大学生V(18歳)の胸など身体を触ろうとして、Vの背後から近づいた。
Vに叫ばれないように背後からVの口を両手で塞いだが、Vが激しく抵抗したことから、Aはそのまま逃走した。
三重県四日市西警察署は、Aを強制わいせつ未遂罪の容疑で逮捕した。
Aは犯行を認めており、Aの家族は、Aを不起訴にすることができないか性犯罪事件に強い弁護士に相談した。
(本件はフィクションです。)
~強制わいせつ未遂罪~
刑法176条は「十三歳以上の男女に対し、暴行又は脅迫を用いてわいせつな行為をした者」を強制わいせつ罪として処罰する旨を規定しています。
本件は、土木業営む成人男性であるAが、女性Vの背後から口を塞いでいることから、Vの反抗を著しく困難にする程度の「暴行」があるといえます。
なお、判例・実務では、反抗が著しく困難になったかどうかは、加害者と被害者の年齢差や被害者の脆弱性などを広範に考慮したうえで判断されています。
この「暴行」により、強制わいせつ罪の実行行為があったとみなされ、180条の未遂処罰規定によってAには強制わいせつ未遂罪が成立することになると考えられます。
~被害者との示談による不起訴~
本件では、Aは強制わいせつ未遂罪の容疑を争そうことなく認めています。
そこで、強制わいせつ未遂事件を起こしたAを不起訴にするために、弁護士が行う弁護活動として、被害者との示談が挙げられます。
たとえば、被疑者に前科前歴がなく仕事を持ち真面目に働いていたこと等の事情があり、それらの事情から不起訴の可能性があると判断されれば、被害者に対する被害弁償等による示談を行い、さらに不起訴の可能性を上げる活動を行うことになるでしょう。
もっとも、2017年の刑法改正によって、強制わいせつ未遂罪も含む性犯罪の多くが非親告罪となりました。
このことから、被害者との示談による告訴の取り下げによって必ず不起訴になるとは限らなくなりました。
つまり、不起訴獲得のためには、示談も含め、刑事弁護士の専門性と技量がより必要となる時代となったといえるでしょう。
弁護士法人あいち刑事事件総合法律事務所は、これまで数多くの性犯罪事件を扱ってきた刑事事件専門の法律事務所です。
強制わいせつ事件で不起訴を望む方やそのご家族は、弊所フリーダイヤル(0120-631-881)までお問い合わせください。
弁護士を被疑者のもとに派遣する初回接見サービスを含め、懇切丁寧にご案内いたします。