【事例解説】路上で女性の体を触り逃走するも後日逮捕
路上で女性の体を触った後に逃走するも後日逮捕された事例について、弁護士法人あいち刑事事件総合法律事務所が解説します。
事例
会社員の男性Aさんは、仕事や家庭のストレスからお酒を飲んだ帰りに、前を歩いていた20代女性の後ろから近づき体を抱きしめ胸などを触りました。
被害を受けた女性が叫んで助けを求めたため、我に返ったAさんはその場から逃走して自宅に帰りました。
後日、防犯カメラの映像からAさんが特定され、会社に出勤しようとした朝にAさんは不同意わいせつの容疑で逮捕されてしまいました。
夫が逮捕されて動揺したAさんの妻は、すぐに弁護士に相談して初回接見に行ってもらうことにしました。
(フィクションです。)
路上でのわいせつ事件
路上でのわいせつ事件では、都道府県の迷惑防止条例違反か刑法(出典/e-GOV法令検索)の不同意わいせつ罪のいずれかで捜査・逮捕される可能性があります。
迷惑防止条例違反における、罰則は6か月以下の懲役または50万円以下の罰金を規定している都道府県が多いです。
不同意わいせつ罪になると、罰則は6月以上10年以下の懲役刑が規定されており迷惑防止条例より重い刑が定められています。
どちらで捜査を受けることになるかの明確な基準があるわけではありませんが、相手に抱き着いて体を触るなどの行為をした場合は、わいせつ行為の態様が強いため不同意わいせつ罪で捜査を受ける可能性が高いと思われます。
お酒に酔った状態でのわいせつ事件
外でお酒を飲んだ帰りなどに一時の感情に任せ、わいせつ事件を起こしてしまうことはニュースでもよく報道されているように数多く発生しています。
酔いがさめてから事の重大さに気付くこともあれば、完全に記憶をなくしてしまっており自身がしたことを全く覚えていないということもあるでしょう。
お酒を飲んで起こしてしまった事件の場合、記憶があいまいなことも多く、自分でもなぜそのようなことをしてしまったのかわからず取調べの答えに窮することも多くあります。
そのような場合は、逮捕されたら直ぐに弁護士に接見に来てもらい、今後の流れや取調べの対応についてアドバイスをもらうことをお勧めします。
現在自身が置かれている状況や、今後の対応について聞くことで落ち着いて取調べに応じることが出来るようになるでしょう。
また、同時並行で被害者の方と示談交渉を進めてもらい、宥恕条項付の示談をしてもらうことで最終的な処分の軽減を図ることが出来ます。