大阪の刑事事件で逮捕 強制わいせつ未遂罪の告訴に強い弁護士

2016-08-06

大阪の刑事事件で逮捕 強制わいせつ未遂罪の告訴に強い弁護士

堺市北区に在住のAさん(男性・35歳)は、日ごろから会社の同僚であるV(女性・29歳)と折り合いが悪く口論を繰り返していました。
ある日のこと、Aさんは、VがAさんの悪口を言ったことに腹が立って、Vの胸元をつかみました。
後日、Aさんは、自宅にやってきた大阪府警北堺警察署の警察官に連行され、そのまま逮捕されてしまいました。
VがAさんに無理矢理服を脱がされそうになったと主張して、Aさんを強制わいせつ未遂の罪で告訴していたのです。
(フィクションです。)

1 強制わいせつ罪・同未遂罪

刑法176条は、強制わいせつ罪について規定しており、強制わいせつ罪で罰せられる場合、6月以上10年以下の懲役に処せられます。
強制わいせつ罪が成立するためには、その行為が性的意図の下に行われることを要し、報復目的等があるにすぎない場合には、これらの罪は成立しません。
上記のケースでは、AさんはVに腹が立ってVの胸元をつかんだのであって、性的意図を持ってVの服を脱がせようとしたわけではありません。
したがって、Aさんの行為に強制わいせつ未遂罪は成立しないと考えられます。
せいぜい暴行罪(刑法208条 2年以下の懲役若しくは30万円以下の罰金又は拘留若しくは科料)が成立するにとどまります。

2 弁護活動のポイント

強制わいせつ未遂罪が告訴がなければ起訴されない親告罪であることから、告訴の取り消しに関して被害者と交渉することになります。
事件が口喧嘩から生じた軽微なものであること等から、検察官に対して暴行罪での起訴もしないよう求めることになるでしょう。
仮に強制わいせつ未遂罪で起訴されてしまった場合、事件の経緯からして性的な意図がないことを具体的に主張立証し、軽い暴行罪が成立するに過ぎないと主張することになります。

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(大阪府警北堺警察署の初回接見費用:3万7400円)