神戸市の痴漢事件で逮捕 取調べの可視化を求める弁護士

2016-12-13

神戸市の痴漢事件で逮捕 取調べの可視化を求める弁護士

Aさんは、神戸市内を走る電車の中で女子高生に対する痴漢行為を行ったとして兵庫県警須磨警察署現行犯逮捕されました。
逮捕直後から始まった取調べは、非常に厳しいもので、取調官は強い口調でAさんに対して痴漢行為を認めるよう促してきました。
しかし、Aさんは、当初より一貫して否認しています。
そして、このような強引な取調べが可視化されればと思っています。
(フィクションです)

~取調べの可視化、痴漢事件では?~

2016年5月24日、取調べの可視化や司法取引制度の導入、通信傍受法の改正などを柱とする刑事司法改革関連法が成立しました。
こうした法改正により、日本の刑事司法は、大きく様変わりする可能性があります。
そこで、今回は、取調べの可視化に注目してみたいと思います。

取調べの可視化とは、文字通り、取調べの状況を録音・録画して見えるようにすることです。
過去には、被疑者に対する違法な取調べの結果、冤罪事件が発生したというケースもありました。
そのため、取調べの状況を可視化して、密室ゆえに行われる違法な取調べを抑止しようという目的で導入が検討されてきたのです。

しかし、上記の関連法の内容について、冤罪事件の防止という目的を達するためには、不十分ではないかという批判が強くあります。
その理由は、取調べの可視化が一部の犯罪に限定して認められたからです。
具体的には、殺人事件などの裁判員裁判対象事件や検察が行っている独自捜査事件のうち被疑者が逮捕・勾留されているものだけです。
冤罪事件というと「痴漢事件」というワードを多くの人が思い浮かべると思います。
ですが、痴漢事件も取調べ可視化の対象となりませんでした。

あいち刑事事件総合法律事務所は、痴漢事件に関する弁護活動の経験も豊富です。
警察や検察の取調べに対してどう対応したらよいかわからない、というお悩みにも的確にお答えします。
不安であれば、まず弊所にお電話ください(0120-631-881)。
弁護士に話を聞いてもらうだけで、気が楽になり、冷静に取調べに臨むことができるというメリットもあります。
逮捕されてしまったという場合でも弊所の弁護士が初回接見サービスによる即日対応を行います。
(兵庫県警須磨警察署の初回接見費用:3万6100円)