告訴取下げのために弁護士!愛知県蒲郡市のリベンジポルノ事件で逮捕

2018-02-09

告訴取下げのために弁護士!愛知県蒲郡市のリベンジポルノ事件で逮捕

愛知県蒲郡市在住の20代男性のAさんは、交際していたVさんから突然、別れを切り出され、連絡が取れなくなりました。
Vさんから一方的に振られる形になったことに対して、怒りが収まらないAさんは、交際時に撮影したVさんの裸の写真をインターネットの掲示板などに複数掲載し、Vさんに対する悪口も書き込んでいました。
後日、愛知県蒲郡警察署の警察官に、Aさんはリベンジポルノ防止法違反の容疑で逮捕されることとなりました。
どうやら、掲示板のことに気づいたVさんが、Aさんのことを告訴したようです。
(フィクションです。)

~リベンジポルノとは~

リベンジポルノ」とは、嫌がらせや仕返しの目的で、元交際相手との性交時の動画や裸の写真をネット上に流出させたりすることをいいます。
最近では、SNS(ソーシャル・ネットワーキング・サービス)などを活用して、不特定多数の人が閲覧できる形で画像や動画を流出をさせてしまっているケースも多いようです。
こういったデータがいったんネット上に流出してしまうと、流出を止めることも拡散してしまったデータを完全に抹消することも難しいため、問題が深刻化しています。

このようなリベンジポルノを防ぐために、2014年11月にリベンジポルノ防止法(正式名称:私事性的画像記録の提供等による被害の防止に関する法律)が制定されることになりました。
リベンジポルノ防止法の大きな目的としては、「性的な画像等を撮影対象者の同意なく、インターネットに公表する行為、それによる個人の名誉及び私生活の平穏の侵害の発生・拡大の防止を目的」することです。
リベンジポルノ防止法に違反した場合の罰則規定は、以下のようになります。
・第三者が撮影対象者を特定することができる方法で、電気通信回線を通じて私事性的画像記録を不特定または多数の者に提供した者は、3年以下の懲役または50万円以下の罰金に処する。
・上記の方法で、私事性的画像記録物を不特定もしくは多数の者に提供し、または公然と陳列した者も、上記と同様とする。
つまり、上記事例のAさんのように、相手の顔が分かるような状態で元交際相手の裸をネット上にアップしたような場合は、3年以下の懲役又は50万円以下の罰金に処せられる可能性があるのです。

なお、リベンジポルノ防止法違反は「告訴」がなければ公訴を提起することができない「親告罪」とされています。
被害者に対して、真摯に謝罪と賠償をすることで、相手方が許し、告訴を取り下げてくれた場合には、不起訴処分となります。
弁護士法人あいち刑事事件総合法律事務所は、性犯罪事件などの刑事事件を専門で取り扱っている弁護士事務所です。
リベンジポルノの容疑で逮捕されてお困りの方、告訴を取下げてもらいたいとお考えの方は、弁護士法人あいち刑事事件総合法律事務所の弁護士にぜひご相談ください。
愛知県蒲郡警察署への初回接見費用:40,300円