八王子市の性犯罪事件で逮捕 犯罪不成立で無罪を目指す弁護士

2017-02-24

八王子市の性犯罪事件で逮捕 犯罪不成立で無罪を目指す弁護士

東京都八王子市在住のAさんは、SNSでVさんと知り合いました。
VさんはSNS上では12歳と表記していましが、実際は15歳でした。
AさんはVさんと直接会い、その際にわいせつな行為をしてしまいました。
後日、Aさんは強制わいせつ罪の容疑で警視庁高尾警察署逮捕されてしまいました。
(フィクションです)

~年齢の重要性~

強制わいせつ罪において、被害者の年齢と「何歳だと思っていたか」というのはとても重要です。
被害者が13歳以上の場合、暴行や脅迫を用いてわいせつ行為をしなければ、強制わいせつ罪は成立しません。
他方、被害者が13歳未満の場合、暴行や脅迫を用いずとも、わいせつ行為をしただけで、強制わいせつ罪が成立します。

では、今回の場合はどうでしょうか。
Aさんは、実際は15歳であるVさんを、12歳だと思い込んでいたとしましょう。
事件の外見は、「15歳の被害者に対して、わいせつ行為をした」ということになります。
被害者が15歳の場合、暴行や脅迫がなければ、強制わいせつ罪は成立しませんから、AさんがVさんを12歳だと思い込んでいても、強制わいせつ罪は成立しないことになりそうです(ただし、刑法以外の条例等に違反する可能性はあります)。

逆に、実際は12歳なのに、15歳だと思い込んでいた場合はどうでしょうか。
事件の外見は、「12歳の被害者に対して、わいせつ行為をした」ということになりますから、強制わいせつ罪が成立しそうです。
しかし、加害者は被害者のことを15歳だと思い込んでいるので、暴行や脅迫を用いない限り、強制わいせつの故意=強制わいせつ罪を行う意思や認識がないということになります。
犯罪は、故意がなければ成立しませんから、この場合も、強制わいせつ罪が成立しない可能性が出てきます。
被害者の年齢や「何歳だと思っていたか」は強制わいせつ罪の成否に大きな影響を与えるのです。
ただ、「何歳と思っていたか」は内心の問題なので、立証は決して簡単なものではありません。
だからこそ、性犯罪事件に強い弁護士による弁護が必要なのです。

弁護士法人あいち刑事事件総合法律事務所は性犯罪事件を含む刑事事件専門の法律事務所です。
性犯罪事件でお困りの方は、弊所の初回無料法律相談をご予約ください(0120-631-881)。
逮捕されている場合には初回接見サービスを案内させていただきます。
警視庁高尾警察署までの初回接見費用についても、上記のお電話にて、ご案内します。